快適でよく噛める入れ歯づくりのために・・・
これからの数ヶ月は、あなたと技工士と歯科医師の
3人4脚です。
なぜ?
「痛くなく」「安定して」「よく噛める」入れ歯は・・・
●正しい“治療”と
●噛む“訓練”と
●確かな“技術”が
ひとつになってはじめて出来上がるからです。
もし、歯ぐきや顎の働きが病気だとしたら、病気のままの型や、噛み合わせの位置で入れ歯を作ると、「病気の入れ歯」が出来上がってしまいます。
入れ歯に対するご要望は遠慮せずお話下さい。歯科医師と歯科技工士は患者さんの希望に添うように研究と訓練をしています。
入れ歯治療のポイント
入れ歯治療のポイントは・・・
【1】歯ぐきの治療と強化
【2】噛み合わせの正常化
【3】ピッタリの型を作る
たしかな治療をするには日数を要する場合があります。歯ぐきや顎の病気が回復すれば、その段階で何度か歯ぐきの型や噛み合わせの位置を採り直すこともあります。
健康で痛みのない良く噛める入れ歯は、健康な歯ぐきや顎によってのみ作られます。
【1】十分な診査・診断をし、あなただけの治療計画をたてます。
【2】お口の中の形態から、入れ歯のもとになる型をつくります。
【3】正しい高さと調和のとれた咬合平面(噛み合わせ面)を設定します。
【4】あなたにあった色と形など、入れ歯に使う人工歯を選びます。
【1】痛んだ歯ぐきと粘膜をしっかり治療します。
【2】快適な正しい顎の位置を見つけて安定させます。
【3】しっかり噛める顎の筋力(噛む力)を回復させます。
【4】あなたにぴったり合った入れ歯の形と大きさを決めていきます。
【1】前後左右にバランスのとれた噛み方を心がけましょう。
【2】正しい舌の位置や姿勢を覚えましょう。
【3】正しい発音やリズムよく噛む習慣を身につけましょう。
【4】強い力でギュッと噛みしめられるように顎の力をつけましょう。
【1】使い込んできた治療用入れ歯をもとにして、さらにピッタリ合う健康な入れ歯をつくります。
【2】トレーニングによって、あなたが見つけ出した噛み合わせを、そのまま新しい入れ歯に置き換えます。
【3】噛む面や歯ぐきにあたる面など、さらに念入りに微調整します。
【4】より長く使っていただけるように、取り扱いの説明をいたします。
金属床義歯は、さらに薄くて丈夫で、温度感覚に優れています。
お作りになった入れ歯が十分お口になじんだ段階で、金属床に置き換えることも簡単にできます。
金属床義歯は、入れ歯のうち、人工歯から内側の部分を金属に置き換えた入れ歯です。この部分をレジン(樹脂)で作りますと、強度を出すために最低2mmの厚さが必要になり、その分は違和感が避けられません。
これに対し、金属床義歯は、強度のある”金属”という素材を使うことにより厚さを1/4〜1/3にすることができます。また、金属は熱を伝えやすい性質があり、熱いものは熱く、冷たいものは冷たく感じやすくなります。
金属床の(金属の)種類には、コバルトクロム、チタン、白金加金などがあります。
もちろん総義歯ばかりでなく、部分床義歯にも適用できます。